「真夜中を過ぎて」Dopo mezzanotte

kamichi2005-05-03

dir. ダヴィデ・フェラーリ

今年はぜんぜん映画館で映画観なくなってしまったんですが、このイタリア映画祭で観た「真夜中を過ぎて」は5月にもなってまだ3本目だったり。

先に観ていた友人のオススメで予定外に観た映画なんですが、観てよかった!…トリノの映画博物館で夜警をしてる男マルティ−ノが主人公で、彼は夜な夜な博物館に所蔵された作品を観て過ごし(電気代でバレそうなもんだけど)、普段からハンドルで撮る手持ち8ミリカメラでリュミエール兄弟が撮ってたような、街のありのままの風景なんかを撮影してる(ようでいて別なものも撮ってたりするんですがそれはバレになるので書きません)。

で、ある日博物館近くのマクドナルドのバイトのアマンダが店主とケンカの末大怪我させて警察に追われながら博物館へ逃げてくる。マルティ−ノとアマンダの出会い、そしてアマンダの恋人でクルマ泥棒のアンジェロとの3人が織り成すドタバタコメディ。

なんとなくコーエン兄弟の映画みたいな、たんたんとおかしい空気も感じたんですが、後半、トリュフォーの「ジュールとジム」みたいなノリになってきたり(実際にセリフや会話に引用されてる)、キートンリュミエールの映像もうまく引用されてたりと、なにかとおもしろい仕掛けがあってすごい楽しめた。古い映画みたいなコマ落としやアイリスアウトの使い方もおかしかった。

原題直訳とは言え、なんかタイトルが印象に残らないのがちょっとひっかかります。

参考ページ
◆イタリア映画祭2005公式
http://www.asahi.com/event/it05/
◆作品ページ
http://www.asahi.com/event/it05/works.html#d
IMDb
http://www.imdb.com/title/tt0402141/
◆作品公式(イタリア)
http://www.medusa.it/dopomezzanotte/
フィボナッチ数列について
http://www.cwo.zaq.ne.jp/bfaby300/math/fibona.html