Bjork「Army Of Me」

BjorkUNICEFチャリティーアルバム。「Army Of Me」のRemixやカバーを世界中から募集したそうで、その中から選ばれた20曲が収録。同じ曲なのにどれもこれも個性的なアレンジで聴いてて楽しいアルバムでした。
ハードロックありテクノポップありチルアウト風ありボサノヴァありカントリーありアカペラあり…ともうなんでもアリ。個人的にはサビで木こりのコーラスみたいになるTR5のミックスや、アコーディオンの1発録りみたいなTR7、最後のトラックのピコピコしてるのとかスキかも(下記サイトで試聴できます)。
ミュージシャンの名前が出るチャンスでもあるし売上も全部ユニセフだし、すべてがうまくできてます。こういう企画立てて実現してしまう才能ってすごいです。

◆公式 armies of me
http://unit.bjork.com/specials/aom/

amazonASIN:B0008F0Y1M

13&God「13&God」

NotwistとThemselvesのメンバーによるコラボレーション企画。とはいえボクはNotwistは好きですがThemselvesのほうはまったく知りません。というのもふだんまったく聴かないHip Hop畑のアーティストとのことなので。そんなわけで、曲のほうもHip Hopのリズムでラップも入ってるものもいくつか。しかしながら先行シングル「Men of Station」のようなキレイなメロディーとピアノやギターの生楽器が気持ちいいトラックが中心。ラップもなんというか汚いものではないのでむしろNotwistの別な側面が見えてきてすごくいいです。

THE NOTWIST公式
http://www.notwist.com/

◆Themselves(anticon records)公式
http://www.anticon.com/

amazonASIN:B0007DHOOA

Boy In Static「Newborn」

kamichi2005-05-09

以前サテメモに書いた(id:kamigurumi:20050426)、フラッシュによるミュージックビデオ「Bellyfull」で知ってCDを手に入れたアーティスト。ボストンの23歳のAlexander Chenによるプロジェクトで、Notwistに見そめられてデビューしたとのこと。

電子音のリズムトラックの上に生のストリングスやギターが絶妙にからんでくる上質エレクトロニカという感じ。このジャケットのイメージもあってか、なんだか海のように静かになったり荒々しく見せたりするアルバムでした。しばらく聴き続けそうです。

◆Bellyfull
http://www.bellyfull.tv/
◆公式サイト
http://www.boyinstatic.com/
◆Artwork:Honest
http://www.stayhonest.com/project/p_boyinstatic/p_boy.html
http://www.stayhonest.com/
ボクは「The Falling Man」で知ったアーティストです。アートワークも手掛けるんですね。

「ライフ・アクアティック」The Life Aquatic with Steve Zissou

kamichi2005-05-08


ウェス・アンダーソン監督の新作を観た。最初に言ってしまうとボクはこの監督の作品てどうも笑えなくて、それはなんか狙いすぎな空気がぷんぷんしてるからだったりする。

今回は海洋冒険家でドキュメンタリー映像作家が主役で、劇中最初のほうに彼の作品に対して「わざとらしい」とか批判されるシーンがあって、それは監督が自分のことを戒めてるのかなんて思ったんでちょっと期待しながら観てました。個人的には「天才マックスの世界」や「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」よりは楽しめた感じでした。

根本的なギャグのノリは今までとあまり変わらないけど、ビル・マーレイウィレム・デフォーがあまりにいい味出してたのがよかったのかもしれない。あと、全編で流れる、ブラジル風にアレンジされたボウイの曲の弾き語りが気持ちよかった。他のBGMもDEVOのマーク・マザーズボーが手がけたチャカチャカした曲で絶妙な雰囲気出してました。

ハンディキャップを持った人(犬)に対するブラックな差別ネタがうまく効いていた。「おなかの赤ん坊に汚い言葉使いたくないのよ」って言いながらそこだけ汚い言葉使ったりとか笑ったかも(ちなみにケイト・ブランシェットは撮影当時ホントに妊婦だったそう)。


で、実はボクがこの映画を一番観たかった点はアニメーションだったりして、制作は「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」や「ジャイアント・ピーチ」を手がけたヘンリー・セリックでした。ストップモーションアニメをディジタル合成してたような画面。CG使えばもっとリアルにできそうなとこをあえてコマ撮りアニメにした上、そのどう見ても作りものっぽい生物に感動するビル・マーレイの名演もあいまって、もうすごい世界になってました。皮肉たっぷりという感じでよかった。

参考ページ
IMDb
http://www.imdb.com/title/tt0362270/

ヘンリー・セリック インタビュー(英語)
http://mag.awn.com/index.php?article_no=2328

Populous「Queue For Love」

イタリア人Andrea MangiaによるPopulousの2nd(といってもボクは1stは未聴ですが)。ジャンル分けよく分からないんですがHip Hop系ブレイクビーツエレクトロニカっていうんでしょうか。生音と打ち込み音が絶妙にブレンドされてて、聴いててキモチイイ音。
ラップの入った曲もあるんですが、個人的にニガテということもありあまり好きではなかった。どうもせっかくのキレイなオケを汚しているように感じてしまったりする。とは言えホントにイイと思うラップに巡り会えればそこから好きになっていく可能性もあるわけで、ラップをフィーチャーしたエレクトロニカも先入観なしで聴きたいものです。

amazonASIN:B000808YZK